- アーティスト: ラーシュ・ヤンソン&ボーヒュースレン・ビッグ・バンド
- 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
- 発売日: 2003/10/15
- メディア: CD
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うーん、いかにも繊細で緻密な音ですね。あまり北欧ビッグバンドは知識がないのですが(ストックホルム・ジャズオーケストラを数枚持っているだけ)いわゆるコンテンポラリーなビッグバンドのサウンドです。ハーモニーが厚い。だいたいヨーロッパのものは録音もよいのですが、個々の管楽器の音も、たとえばブルーノートで聴く管楽器の音ではなく、クラシカルな、楽器を素直に扱った本来的な音だったりするので、大変アンサンブルが美しく感じられる。こういうの聴いてると、ビッグバンドやりてぇなーと思っちゃいます。
ヤンソン氏は表に出すぎることなく、しかし埋没することもなく、さすがの存在感。
それから、それ以外の個々のソリスト、圧倒的な破壊力はありませんでしたが、いい感じ。またTbソロが結構多かったのが印象的でした。これまたみんなうまいんだ。コンテンポラリーなトロンボーンのレベルって、最低限これくらいは必要なんでしょうなぁ。
でも、一曲くらいスタンダードあってもいいのにとも思いました。
それからジャケは抽象的なイラストですが、最初はヤンソンのイメージじゃないかなとも思いましたけど(なんかもっと怜悧な感じがする)、これはこれでいいのじゃないかと思い直しました。結構僕好きです。