半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

Lars Jansson "What's New"

ホワッツ・ニュー

ホワッツ・ニュー

 スタンダードものは、どうしても「お勉強」的に聴いてしまう自分がいて、いつも反省するのですが、北欧ピアニスト、ラーシュ・ヤンソン様の新譜は、待望のスタンダードもの。

 この人、ものすごく日本人の琴線に触れる演奏をします。多分その辺りの「甘み」は好みが別れるところだとは思う。1980年代にジャパンマネーで作られた ケニードリューの一連の作品集に近い感じ、といえばわかりやすいでしょうか。
「これはモテそうだ!」という。

 しかしだね、実際、iPodじゃなくて、CDをわざわざステレオにはめて聴くんだったら、もう大人になっちゃったら、こんなんしかないんやて。仕事終わってからうるさい音楽聴きたくない。

 それにしてもジャケットはそういうニーズからしたらどうなんだ?
 顔人間?
 ていうか、「顔人間」って、みんな顔人間だけどね。なんだかよくわからないジャケットです。

 思い起こせば、ラーシュ・ヤンソンを初めて知ったのは、独身の頃、岡山の湯郷温泉に一泊旅行をした際、古い旅館をリノベーションしたわりとおしゃれな温泉旅館のロビーに、Bangs & Orfsenの卓上ステレオがおいてあり、そこで、かかっていたのがきっかけでした。別にお洒落・非お洒落を問わず、どこの飲み屋・居酒屋でもジャズはBGMになっていますが、ここのは確信犯で、感心したのを覚えています。