半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『影の縫製機』ミヒャエル・エンデ

影の縫製機

影の縫製機

 えらく豪華な布装丁。2500円もした。
 ミヒャエルエンデを敬愛している僕は(『自由の牢獄』が一番好き)、たまたまなんかちょっといい本が欲しいなーという時期とも重なり、購入してみたわけです。後で初回本であることを知った。初回本は青装丁で、通常版は茶装丁らしい。
 うーんでもなー。
 あんまり思い入れなくして買った初回特典って、毛嫌いするほどでもないけど好きでもない人からの恋文のようなもので、どうにも扱いに困る。

 内容は、言葉遊びとかもふんだんに取り入れられいるっぽいような、詩と絵と。
 結構なんだけれども、原語のリズムっていうのには勝てんだろうな、とか思っちゃうわけです。衒い無くイイ!と言い切ってしまう程は心にくさびを打ち込まれはしなかった。これをイイというのにはどことなくスノビズム的な感じもあるような……
 ↑ああ、こういうひねくれている心がいかんのよなあ……