- 作者: マイクルクライトン,Michael Crichton,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2000/05
- メディア: 単行本
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このね、ハードカバーのバタ臭い表紙絵が、これ、いいわけですよ。自分ではこんな表紙絵の本絶対買わないだろうけれど、味なわけ。
非常に映画にした時の映像が透けて見えやすいのは人によって好みが分かれるところであろうが、(ストーリーとして、非常に収まりがよいのは、映画の原作を書き慣れたクライトンならではなのか)、まあ、面白い。ちょっと通俗テイストの強いクラークみたいな感じではある。でも、とりあえず、SF部分がしっかりしているのはいいです。いかにも理系好きしそうなディテール。
ま、ドラマトゥルギーに関しては、まったくもって先の読める展開ではあるのだけれども。
最後、主人公たちに迷惑をかけどおしだった社長の処遇については、ちょっとハリウッド的勧善懲悪価値観が過ぎるのではと思った。そうあれかしとは思えど、世の中って、実際そういう風ではないから。
ところで、このハテナはまぞうの、タイムラインの説明の熱さはいったいなんでしょう?レビューとしては浜村淳級ですよ。本の紹介にジャンプしてみられい。