また、当直先で読み逃した。これで3回目。
どうもこの本、つるっと読めないのである。途中で引っかかる。
ということで携行し、バイト帰りのフィットネスでエアロバイク漕ぎながら読了。これほどこの小説に似合わない環境もあるまい。まったく汗が似合わないと思う。
……というか、これって割とベタな短編SFやん。オチにむけてかなり整然と伏線が張られ、収束していく。なるほど、それなら前半ダレダレで読みにくいのも頷ける。オチまで読まないとダメなのねこれは。
安部公房って、もっとアバンギャルドな芸風だと思ってたけどなぁ。フリージャズを聴こうとしたけど今聴けば意外とまともだった、むしろコード感も出ていた、みたいな読後感。
ちなみにバイク漕ぎながら、読んだもう一つの雑誌は『ターザン』。
ターザン!一年前の僕なら、何かの罰ゲームかと思うよな。