- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2012/03/09
- メディア: DVD
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心のいろんなところを触られるような感じの映画でした。
今の僕にはいい感じの家庭もあり、このおっさんの孤独感とはもう無縁のはずだ。
でも、独身の頃、あるいはひどく孤独だった最近の心情が蘇ってくる。
若い時に独りなのはまだ耐えられる。が、年を経て独りなのは厳しい。
ジョージ・クルーニーはアメリカ各地の業績不振企業に依頼され、人員をリストラする仕事をしている。颯爽としたエリートビジネスマン然とした彼は、さっさかと空港を慌ただしく行き来し、ばっさばっさとさえない中年たちリストラの裁定を申しわたす。
家庭持ちの今の自分としては、リストラされる側、温かい家庭をもつ側の人間として共感すべきところだが、全能感をもつ孤独な裁定者に移入し、彼の蹉跌を共体験させられるとは。
沁みた。
それにしても、主人公のジョージ・クルーニーの役どころ「お前それ地そのままちゃうん?」と言いたくなるのは気のせいでしょうか?ジョージ・クルーニーのパブリック・イメージそのもののようにも思いました。
もう直接話すことはなくなってしまった昔知っていたあの人に、こんな映画をみて、いろいろ感じるところがあったんだよ、と言いたい気持ちを、頭の中の壜につめ、海に流す。
ちなみに、放題は「マイレージ・マイライフ」と頭韻を踏んだカタカナだが、現代は Up in the Air らしい。全然ちゃうやん。邦題は勝手邦題感が漂う。そういえば、あのサイト、どこに行ったんだろう。