文字のデザイン・書体のフシギ (神戸芸術工科大学レクチャーブックス…2)
- 作者: 祖父江慎,藤田重信,加島卓,鈴木広光
- 出版社/メーカー: 左右社
- 発売日: 2008/05/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 12人 クリック: 156回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
これも、ウェブで評判がよかったので、Amazonにて注文してみました。
もしこの世にAmazonが無かりせば、斯の本に出会うことも無かったでしょう。しかし、まあであわなければ、それはそれで、あまり実害もないのですけれども。
僕がいつも買う本なんて、さっぱり役に立っているんだか、役に立っていないんだか*1。
ええと、話を戻しまして。
この本はフォント、というか活字体についての本。タイポグラフィーというのは、ちょうど医学部で生理学とか薬理学がそうであるように、デザインの分野での古典的な教養単位のひとつなんですよね。
芸工大ですから、おそらくタイポグラフィーについての一般講義はあるのでしょうが、これは、それに加えて四人のゲストが行った特別講義をまとめたもの。
一人目の祖父江慎にはとりあえず圧倒されました。アカデミックな世界と食い合わせは悪いようにも思いましたが、現役バリバリの第一線のブック・デザイナーの戦術を垣間見ることは普通できないので、そのプレゼンテーションの質量、めまぐるしさに圧倒。すげえなー。18種類のフォント混ぜてひらがな?狂ってるー。
祖父江さんって、でもモダチョキとか入ってませんでしたっけ?あまり表にでてこないですが*2この人ものすごい経歴ですよね。
そういうブックデザイナーのデザインのこだわりなどを見ると、ウェブ上のデザインなど、所詮は付け焼刃であるな、と思いました。
最近僕もおうちのデスクトップパソコンにSafari入れてみましたけど、ものすごい表示が綺麗なんですね。あれをみると、優れた音楽家が音程の狂った音楽を許容できないように(byねじまき鳥)デザインとか気になる人がウィンドウズじゃだめなのわかるわー。そりゃデザイナーはマックやわーっつーことですわな。