- アーティスト: orange pekoe
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2007/11/21
- メディア: CD
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前作"Grace"(その時のレビューは>http://d.hatena.ne.jp/hanjukudoctor/20051220)と少し毛色を変えて、今回は、何風とかにこだわらず、持っている引き出しを全部開け切ったような作品だと思う。
零の箱式『タカシと父さん』でラーメンズ片桐が
「全部やってやんぞ!」と言って一発ギャグをやり倒していたような雰囲気というか、なんというか。引き出しあけきっていた。アルバムを通してみると、カオティックともいっていいようなカラフルなサウンド。
いや、だからこそ、ものすごいよかったんですよ。
今回も、かなり、がつんと来ました。
逆にいえば、そのために「アルバムコンセプト」みたいなとらえ方はしづらい。とにもかくにも「オレンジペコーらしいアルバムだ」としかいえない。
僕は7曲目の『おくりもの』(シングルにもカップリングで入っていた曲)が一番好きです。確かにホーンセクションばりばりでお金かかっている曲(Joyful Worldとか)もいいんですが、こういうミニマリズムな編成にこそ、「○○風」のレイヤーがかぶさっていないオレペコの本質がみえます。
この曲のさりげなく細かいコード割、惹かれます。
しかし二年でこんなえっらく力入ったアルバムだすなら一年ごとに7曲くらい入ったアルバム出すほうが絶対商売上は上手なんだろうけどな〜。
難点はジャケ。この紙製ジャケってやつは、長いこと経つと紙が反ってきたり結構めんどうなんですよね、というか買った時点から反ってるし、それはどうかと思うわけです。
実はジャケのデザインも、あんまり僕の好みでもない。ごちゃごちゃして、えらくカオティックで。確かにサウンドの方向性を正しくあらわしているのかなあとは思うのですが。
それにしても、僕的には今年自分が買ったCDの中でも相当満足度が高いこのアルバム、はてな的にはえらく言及が少なくてびっくりします。オレペコの反響の少なさって…
いや、本当にお買い得だと思うけどなー