- アーティスト: KOJI 1200
- 出版社/メーカー: フォーライフ ミュージックエンタテイメント
- 発売日: 1996/02/21
- メディア: CD
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歴史的なことをいうと、このアルバムが出たきっかけは、"Geisha Girls"ですよね。
"Geisah Girls"は坂本龍一/Tei Towa/ダウンタウン、つまり、当時もっともエッジの効いたサウンドクリエイターとコメディアンとのコラボレーションで、サブカルチャー界においてちょっとしたニュースでした。
非常に異質な組み合わせでしたが、とにかく新しいサウンドがかっこよかったので「そういうの、ありなんや」と受容されました。僕もGeisha GirlsのCD持ってますけど、確かにあれはあの時代を投影するに足るものであったと思う。かっこよかった。
このGeisha Girlsの流れを受けて、幾つか後継がありました。
一つは、当のDownTown(正確には浜田)が小室哲哉と組んで作った、H jungle with Tで、もう一つが、今田耕司がTei Towaと組んだKoji 1200です。
H jungle with Tはより大衆側へターゲットを振ることにより商業的に大成功を収めたわけですが、Koji 1200はGeisha Girlsのコンセプトを正当に継承したといっていいでしょう。
結局Koji1200はあんまり世間的な了解を得られずに終わってしまいましたけど、(ま、二番煎じですからね)結構面白かったんです。ま、Mondo的なおもしろさ、一周回って面白い、みたいないかにも20世紀末的な笑いの視点ではありました。
Koji 1200のファーストアルバムでは、カシオペアの人とか使って、80年代ポップスっぽいサウンドを志向していたり、「一周回って80年代リバイバル」という意味では、現在の潮流の10年は早かったわけです。ただ、まぁ、マスに訴える力はさすがに弱かった。
このアルバムは、Koji1200のRemixという、本当にどうでもいいアルバム。当時を懐かしむ思いで買いました。中古のお買い得コーナーのボックス内に500円くらいで投げ売られていたんです。まー、そんなもんだろうなと思う。
今田耕司の歌唱力は、"エキセントリック少年ボウイ"の「鳥バードのテーマ」
「さっきからお空をずーっと一人で飛んでますねん」
「ホロッホー ホロッホー」
で示された通りのもん。