細菌漫画。最近僕は漫画は買わないことにしていたのですが(昔はよく買ってた)、面白いという噂を聞いて買ってみた。実際面白かったので、続きも買ってみました。
学習的な内容も充実しているが、普通の作りこみの丁寧な青年誌の漫画の典型ちゃあ典型だ。登場人物が限定されているせいもあるとは思うが、非常に「部室感」のある漫画だ。
絵はうまいと思う。そして、かもしっ子ワールド(細菌)のラフなタッチと、リアルの対比が面白い。というか、菌、単純にかわいい。
僕がリアルだなあと思ったのは、UFO研の人たちのボディータッチ。
及川が来たときに、最初一人がおそるおそる、手か肩か触って、ほかの部員もOKなのか的に、ぺとぺとと接触しようとするそのむっつりキモさが、かなりリアルだなーと。
あと、女の人の絵が上手だなあと思いました。胸の感じとか、脚の感じとか、背中の感じとか。どちらかというと硬くソリッドなタッチの絵なんですけど、女の子の曲線だけはえらくしなやかさがある。でもやっぱり柔らかさは感じないです。ぷよぷよしていたりあったかい感じはなく、若い女の子の固くしまった肉感と、肌を重ねるとむしろひやりとしているような、そんな印象でしょうか。
あとちょっといかがなものかと思ったのは、インフルエンザウイルスとか風邪のウイルスも、かもしっこワールドでは菌と同じスケールでかかれていた点。大きさは1000倍以上違うんじゃないかなあと思う。まぁ、主人公の見えるかもしっ子世界は、あくまで形而上的なものではありますが。
mixiの「もやしもん」コミュでは、ドラマ化するならキャストは誰がいいかという中学の部室のような議論が交わされているわけですが、誰かが言った長谷川遙=柴咲コウ案にはたと膝を打つ。僕は柴咲コウ、全然好みのタイプではないですが、確かにイメージにあっているかもしれない。
あと、一巻一巻ジャケが違いすぎます。なんでそこまで頑張っているのかと。しかしまあ、そういうサービス過剰感は漫画を通して感じるところです。えらく手の込んだ漫画。