- アーティスト: Roy Eldridge
- 出版社/メーカー: Verve
- 発売日: 2007/02/20
- メディア: CD
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ロイ・エルドリッジ、ディジー・ガレスピー、ハリー・エディソンという、オレオレラッパ三人の豪華競演盤。一言でいえば、胸焼けジャズ。三人で、延々ソロ回してます。
そこに引き算の美学は、全くありません。
大学の、たとえば新入生歓迎セッションとかで、出来る曲の少ない連中(二回生くらいの)がブルースとかで一斉に手上げした挙げ句に、十何人のフロントが延々ソロをとるような状態というのを今までに何度かみたことがあります。従軍慰安婦のように次々とのっかってくるフロントの処理を淡々とさせられるリズム陣のテンションが、段々下がっていくという。
こういうのを見ていて「一体誰がこんな形式を考え出しやがったんだ」と毒づいたことがありますが、JATPのセッションはまさにそんな感じ。こういう「愛のないセッション」の原型はここにあったのかー。
Tour de Forceというのは『至高の…』みたいな意味らしいですが、どこがじゃといいたいです。