- 作者: 笹公人
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ウェブで大体のあらましを知っていたのでどんなものかは予想はついていたわけですし、いまさら感はありますが、ひと言でいえばSF句集。部室において置くには最適。
わらばんしっぽい紙を使った、ちょいとインディーズっぽい装丁。三作目の『念力姫』は、ちょっと装丁の統一感がなかったと思うんですけれども、よく見たら一作目と二作目も出版社違うんですね。二作目は敢えて一作目にあわせたんだなあ。
同じテーマのやつ、例えば「無口な級友」シリーズとか「すさまじき腋臭の少女」シリーズとか、シリーズものにはいわゆる志村けんとかの繰り返しコントのようなおかしみがあるように思いました。設定だけですでに勝ちだよね。
しかし、SF的なのは、彼にしか詠めないと思うけど、ノスタルジー的なのも普通に上手いと思った。例えば
校廊のどこかで冷える10円玉 むらさき色に暮れる学園
などは「念力学園」の章ならずとも、美しいと思いませんか。
そういえば、稲垣足穂のテイストがあるな。