郷ひろみ『ダディ』

ダディ

　なぜか図書館にあったので、いい加減煮詰まりまくりの頭をどうにかしようと思って読む。
ぎゃはは！！さすがベストセラー。今更っつーたら今更ですけれども。

　まるで、海外文学の翻訳かと錯覚させられる程の格調高い文体は、さぞや高級なゴーストライターを使っていると思われ、気品漂う。でもよく読んでみると内容は爆笑。一体ゴーストライターの方もどう思ってこういう文体を選択したのかしら。そういう意味では非常に諧謔心のあらわれた本だと思う（勿論、諧謔心は、郷ひろみに属しているのではない）

　友里恵のことを表立っては攻撃していないのに、（むしろ、褒め殺しか）内容的には全然フォローなし。自己弁護は巧みだ。

　結局結論的な部分はぼやかしてうまいこと美化して、うーん、これはなかなかな本ですな。ベストセラー、あなどれませんな。