メンバーを見ればもう、ものすごい面子。それぞれのパートの一流どころをつかまえて、演奏内容もものすごい高度なことをさらりとやってのけている。
だけど、こんなに地味なのはなんでなんだろう?
っていうくらい地味。ひょっとしたらイージー・リスニングに出来てしまうかも、ってくらいの地味さだ。
精密機械は摩擦熱も生じず、音もしないのようなものなのだろうか?最近の僕は、機械にたとえると、タービンがぐるぐる回ったり、オイルがぼとぼと漏れているようなうんこくさい音楽(70年代ソウル)ばかり聴いているから、そう思ったのかな。
ま、キャッチーな曲(例えばCantaloupe的な)を敢えてしていないのは、志が高いな、と思う。僕は、例えばハービー・ハンコックが日本講演とかでやっていて、カンタループとか、そういう曲が始まった瞬間起こる拍手が、大嫌いなのであります。