- アーティスト: チャールズ・ミンガス,リチャード・ウィリアムス,クエンティン・ジャクソン,ドン・バターフィールド,ジェローム・リチャードソン,チャーリー・マリアーノ,ジャッキー・バイアード,ダニー・リッチモンド
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/05/21
- メディア: CD
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特に、高校時代にかなりミンガスが好きな友達がいた。彼が色々貸してくれたので、自分ではあまりミンガスを買わなかった割には、相当マニアックなミンガスも聴いたことがあるのだ。カセットテープにダビングしたものは残っているけれど、今は再生できないので、端正込めて題字や曲目を手書きしたそれらのカセットは、今ではただの「懐かしい想い出箱」と成り果てている。
その後、自分でもいくつかCDも買ったけれど、ミンガスは、人に貸したりして無くなることが多く、なぜか手元に残らない。Mingus mingus mingus mingus mingusなんて二回も買ったけど、二回とも無くした(Freedomという曲がすきなのだ)。どうも僕はミンガスと縁がないみたいだ。
というわけで中古レコード店で久しぶりにミンガスを買った。正直、インパルスを買うことすら久しぶりかもしれない。
このCDは、起伏からいうと、ハリウッド映画のようなはっきりした起承転結ではなく、なんとなく始まって、決して盛り上がらないわけではないが、なんとなく終わるという、まるで単館上映の文学映画みたいな作品。僕にとってはあまりわかりやすくないCDである。
曲間の空気感を味に、「甘辛苦酸」に分類すると間違いなく苦であろう。もしくは苦よりの辛。
ところで、ミンガスの作品の題名は、どれも「かっこいい」と思う。この題だって、まるで若者向けの劇団の公演名かおぼしきかっこよさだ。こういったけれん味は、たとえばオスピーには全然ない。