ネット上の評判では『案外いい』ということであったが、
いいかぁ……?これ。と、至極まっとうな感想。
ま、「いい」というのは、その年に公開された「キャシャーン」「デビルマン」と比べると一番よかったということらしいので、じゃあ残り二つはどうなっとるんじゃと。
サトエリ、確かにものすごいスタイルがいいのには感動。
スタイルの点でこれほど漫画に肉薄できた肉体も珍しいと思った。女の子の体って、明らかに進化しているよね。確かにこのサトエリの体は超現実である。
だけど、アニメに肉薄しているのはスタイルだけ。変身前と変身後で、声の質を変えたり(変身後はちょっと野太く、雄々しい感じにしようとしているみたい)、工夫はみられるのだが、ちゃんと滑舌できていないので、キメぜりふがうまく決まらない。あと、サトエリの動きは運動できない子の動きで、走るのもとろそう。CGなどで誤魔化しているが、誤魔化せていない。
「声」「動き」に関しては脱現実感を出せていない。むしろ凡庸でさえあるのが残念。その部分に「痛さ」を感じてしまうのである。
ええなと思ったのはハートマークでくるくるまわるシーンと、ミッチー。
ミッチーの顔の塗り分けはもっとCGとか使って完璧にしてほしいなと思いました。CGはそこに使え。あれじゃぁ、ただのニセシャネルズだ。