『海辺のカフカ』単行本出版の際に出された、読者からのメールに村上春樹が返答しましたスペシャル本。
よくもまぁ、1200通ものメールに、返事を……
これは大変だったでしょうなぁ。
こういう便乗ムック本って、買うのに抵抗あったんだけど、文庫化されても店頭にあったので、思わず買ってしまった。多分これを完読することはないと思う。どこまでよんだのかわからなくなったもの。
そして、こういう雑誌形式の装丁はいかん。時間がたったら角の部分がやれて、びろびろになってしまうので、とってもみすぼらしくなってしまうから。かといって、保存用にもう一個買う?僕は取っておくタイプのマニアではないからなぁ……
で、人の感想文を読むっていうのは、なんだか自分の感想文を思い返してみて、恥ずかしいような気がして困った。自分よりも稚拙な感想文をみても自分をみているようで恥ずかしいし、自分よりもはるかにすぐれた感想文をみても、振り返って自分をみて、恥ずかしく思う。『頼まれてもいないのに感想をいう』という行為は、とってもむずかしい。善か悪か、と究極的に二分すると、ちょっぴり悪の方にすらはいってしまうかもしれない。