バイト帰りにふらりと購入。昔好きだった一生懸命機械の一二巻合本がでていた。
日常僕たちが使う機械(というか、モノ)、たとえばリモコンとか証明写真機とか。そういうものに人格がある話。もともと吉田戦車にはアニミズムというか、汎生命主義的なところがあるから、それをロボという形にするのは、むしろ合理的なのかもしれない。
また、ロボたちの造形も、かわいく、恐ろしく、おもしろく、大変よろしい。
最初はロボットの悲哀というか、そういうペーソスを主体に描かれていたのが、中盤になるとだんだんキャラの立ったロボが登場してくる。ちょっと物語のルールがずれてしまうわけだが、これまた吉田戦車らしく、大変よろしい。
あと、二巻に入るとなぜかやくざが沢山出てくるが、その中でも『血みどろ山下』シリーズが妙に面白い。血みどろ山下は、『グラップラー刃牙』にでてくる花山薫のような人で(おおあばれ担当)、尖った耳を持つ悪魔のような顔なのだが(トロル、といった感じだ。)、妙に戦車のお気に入りなのだ。ほかの作品でもでていたっけか。