料理人ペネロペが浮気なダンナに愛想をつかしてアメリカに出てくる。出てきてテレビの料理ショーで大人気、だけども本当の愛が大切なのよ、といういかにもハリウッド的方程式にのっとった作品。展開はかなり予想がつきます。
この予定調和ぶりは、火曜サスペンスとかに通じるものがあるよな。
材料費の9割をペネロペにつぎ込んだ一品料理といった趣。
ペネロペかわいいだけ。あとはへにゃへにゃ。
ボサノバとか、サンバとか、音楽的にはわりとブラジル文化の紹介になっていたりするんだけど、しかし紹介する側が文化音痴のハリウッドなもんだから、どうにも違和感がある。クレオパトラとか、昔のアフリカ映画がみんな白人だったような、視野の狭さというかなんというか。
たぶん、ブラジルとカリフォルニアの区別すらついてません。あと、呪術信仰とか。怒られるで、ブラジルの人に。
そういう問題は、というか問題だらけなんだけど、にっこり笑うペネロペで、帳消し、とそんな感じです。