"Crystal Silence" Chick Corea / Gary Burton

Crystal Silence

(もしくはasin:B0000031OU)
　Chick Coreaにはまっていたのは高校生の時分です。確か、大学受験の朝、このCDを聴いた記憶がある。大学生の時は、実現可能性のある音楽しか聴かなかったからな。

　Chick CoreaとGary Burtonのデュオ３部作の一作目。ピアノとヴィブラフォンの二人、ドラムもベースもなしという、およそ考えにくいフォーマットではありますが、これが非常に完成度が高い。美しい音楽を聴きたい人におすすめ。

　僕は永らく三部作の中では、三作目にあたるZurichでのライブが一番好きだと思っていたんですが、それはいわゆるライブ感、グルーブ感に特別な感情をいだきすぎていたからかもしれません。Crystal Silenceには「熱さ」が乏しい、と思っていたんですが、逆に今聴くと、三作目はちょっとがちゃがちゃした過剰な部分という風な印象もうけます。Crystal Silenceには「閉じた輪」のような静謐さがあるように思う。確かに一作目はECMサウンドで、三作目にはECMサウンド「らしさ」はないです。

　ええと実は、このCDを買うのは３度目くらい。無くしたり、借りパチされたり。三部作なので、欠けると居心地が悪いんですね。オススメなCDの一つではあります。