2004-09-16 『きれぎれ』町田康 book 芥川賞受賞作。エッセイと小説はやはり少し違う気がする。 自堕落貧乏生活を陽性に書き出したものが『くっすん大黒』とすれば陰性に書いたのが『きれぎれ』であるだろう。芥川的にはやはりこういった『きれぎれ』の方が向いているのね、と思ったりもする。 文学賞って、びんぼくせえよなぁ。びんぼくせえのが好まれるよね。 しかし僕はくっすんの方が好き。