鎌倉武士とモンゴル軍との邂逅を描く本作。
「日本スゴイ」系のテイストもあるけれども、鎌倉武士は、鎧・弓矢、刀剣などを見ても、実際強かったんじゃないかとは思う。
モンゴル軍は平原では無類の強さを発揮するけど、山岳地帯では本来の強みを発揮できない。
ので、ここに描かれたことは起こるような気がする。得意技を封じられ強みを失った軍隊はやはり劣勢においやられてしまうのだろうと思う。
前近代の異民族侵略軍というものの残酷さを正面から描いたという点で、やや被害感情に傾いている現在日本国民にとっては、受け入れられやすい、時流に沿った漫画だと思った。
そして、この対馬編は結局、史実どおり、結局は衆寡敵せずで、対馬軍は破れてしまう。
のだけれど、主人公は、軍船に隠れて乗り込み博多に渡りそこでも執拗にモンゴル軍に食らいつく。
現在は博多編であり、もう少し限定戦争から広域の戦争の話に移行しており、面白い。