半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

ハンバート・ハンバート Folkシリーズ

FOLK(通常盤)

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ハンバート・ハンバート、広がりのある不思議な声の女性ボーカルと、ギター(コーラス)の二人組。
いつのまにか微妙に有名になったり、話題になったり、いつのまにか結婚していたり、子供が3人いたり。
私はそこまでがっつりファンではなく、カラオケで「最後の一葉」を持ち曲にしているくらいのライトファン。

最近カラオケで女の子が「Shangri-la」を歌っていたのを聴いていたのだが、
チャットモンチーのやつではなく、『電気グルーブ』のやつだった。

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渋っ!と思ったのだが、
同じく電気グルーブのNOを、ハンバート・ハンバートがカバーしているよ、と教えていただきこのFolkシリーズに至ったわけである。
古今東西の名曲を、ハンバート・ハンバートハンバートハンバート的に歌い上げている。

私は普段ジャズとかやっていて、もちろん私のようなアマチュアは楽しくセッションとかやっているにすぎないのだが、レジェンドのジャズマンつーのは、苦しんで、苦しみ抜いて、新しい音というものを発見し、それを世に出し、音楽の地平を切り開く、なんていう苦しいものであるらしい。(たとえばコルトレーン

対して、ハンバート・ハンバートは、ジャズというよりはボサノバとかの日常讃歌といった雰囲気であり、
微温的でハッピーな感じがすごい。
しかし、口さがなくいってしまえば、全部一緒なのではある。
が、とにかくボーカルの人の声には中毒的なよさがあるので、そんなことどうでもいいわけである。



経営者視点でいうと、ハンバート・ハンバートは、よくできたスモールビジネスであり、ランニングコストを抑えられる分、サステイナビリティに優れている。
人生は長い。
この人たちは「この人たちの普通」=声とギターだけで、十分お客さんを満足させることができる。
いろいろなライフステージに合わせて、歌詞や歌い方が変化してゆく、でも根本的には変わらない良さがある。

数年に一度ぐっとくる曲が作り出すことができれば、今後も今のポジションを失うことはないに違いない。


聴き味はこれに近いかなと思った(これもよく聴いたなー)

残念ながら「羊毛とおはな」さんは、ボーカルの方が早逝してしまい、聴くたびに悲しくなってしまうのである。
ハンバート・ハンバート、末長く活動してほしいと思う。