半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

2021年買ってよかったもの【書籍編】

今週のお題「買ってよかった2021」

2021年。コロナイヤー二年目。
出張が減ると、移動時間も減り、読書時間は減ってしまうのである。*1また精神的には低調で、その面でも読む本は減った。

経営者として必要なのは「未来」を見通すこと。
しかし、コロナ禍という現象は、それまでの未来予想図を大きく覆すもので、より視野を広げる必要があった。

未来を見通す努力のベクトルも、また少し変わったように思う。
既存の組織の完成度を高める工夫よりも、組織としてのレジリエンスを高める必要がある。
それには別のパラダイムにおいても残る本質を考える必要がある。

それで、藪睨みというか、分野違いの本が多かったように思った。
 かといって、現時点では利き筋でもないので、皆様のお気に召すかどうか。

あ、あとは投資とかそういう金儲けの本とか、アウトドアのキャンプの物欲の本とかそういう本はいっぱい読みましたけど、あえて取り上げるものでもないので、割愛しました。

サービスとは

京大変人講座を読んで面白かったので、その方の著書を読んでみた。
halfboileddoc.hatenablog.com
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「サービス」とはなにか。サービスの関係性は常に矛盾をはらみ、弁証法的に媒介されている相互作用である、という結論。
多分これだけを見てもちんぷんかんぷんなので、できれば一読をおすすめする。
さらっと行きたい場合は京大変人講座の一章がおすすめ。

現在これを読んでいるが、なかなか読み進まないなあ。読書界の八甲田山や!(彦麻呂風)

金儲けのレシピ

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これも商行為についての本質論。オブジェクト指向とも言える。

地域社会

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先日の日記にも書いたが、4波・5波で田舎に引きこもっていた。
その行動に思想的なバックボーンを与えることができたのは、この『里山資本主義』『進化する里山資本主義』に出会った面も大きい。
「平凡な田舎」と僕がぼんやり思っていた中国地方は、海も山も自然資源に恵まれた素晴らしいところなんだ、と思うことができた。
ここに生きて、この地の自然を守り、地域のコミュニティを守る。
それも悪くない生き方なんだなあ。と思う。

コロナ禍で

『2025年、人は「買い物」をしなくなる』『買い物ゼロ秒時代の未来地図』
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コロナ禍で加速したデジタル化およびネット社会で、人の購買行動はどう変わっていくのかを概括した本。
おそらく議論をするにはこれくらいを下地にしておくのが手間が省けていいと思う。まず読もう。

Well-Being

フルライフ
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これも話題になっていたから読んだが、コロナで揺らいだ我々のアイデンティティを、原点に立ち返るには、ちょうど良かったようには思う。
若い人にとってはどういうふうに響くかはわからないけど、僕と同年代の人には、人生の総括をどうしてゆくかという点でも、興味深いところだ。

『セルフトークマネジメントのすすめ』

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自己啓発系のビジネス書もいろいろ読んだけど、昨年あんまり刺さるものはなかった。
これは、それなりに納得できる内容。セルフ・マネジメントとしては納得できる内容だし、これって特に漫画文化の日本では受け入れられやすいんじゃないかと思う。
雲形吹き出し(考えていること)=セルフトーク、ということだから。

無理ゲー社会

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安定の橘玲。これも世相感をよく切り取っていると思う。
ではどうすれば?というところは自分で考えるしかないわけだけれど。

『権力に翻弄されないための48の法則』上・下

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これは草の根マキャベリストにとって非常によい内容。
人間関係のもろもろについて、因数分解しやすくなる本。ただ、量多すぎ!
フランスの政治家タレーランに興味がわいたので、今年はその辺の本を読んでみよう。

はらだ有彩

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古くはナンシー関斎藤美奈子ジェーン・スー女史を初めて読んだときのような読み味。
「この人頭いい!」と感じさせられた本。
別に難解でもなく、読みやすいです。

*1:中四国をそれなりに旅行していたが、そのときは車移動で、ガッツリ運転していた