半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『コンサル一年目が学ぶこと』 

これも少し前、Kindle Unlimitedで。

「仕事ができる人」の仕事術、といいますか。

・職業・業界を問わず15年後にも通用する普遍的なスキル
・社会人一年目で学ぶべき基礎的なレベル
を紹介してくれるという本。

その1:話す技術(コンサルっぽいね)。コミュニケーションの方法
その2:思考術:問題解決・思考術。基礎的な考え方。仮説思考。
その3:デスクワーク術。仕事のすすめ方。
その4:ビジネスマインド。ビジネスへの取り組み方、コミットメント・フォロワーシップなど

・PREPの型に従って話す
・会議は結論から逆算からして話す
・質問にはイエス・ノーで率直に
・言いにくくても、間違っているなら間違っていると言う。社内で駆け引きをいわない
・英語より数字の方がよほど世界共通言語
・論理さえ通っていたら上の立場の人も耳を貸すが、曖昧なことを感情で説得しようとする若造は信頼されない。
・無言は理解ではなく無理解のサイン(リアクションがないのは大問題)
・作業の全体像を示す
・ロジックツリー・構造化などの一連のロジカルシンキング・問題解決の手順
・ストーリーラインを描いてリサーチする(仮説→検証→フィードバック)
・ビジネス能力は情報量ではなく考えること。自分の意見をもつこと
・議事録書きから文書作成は始まる
・決まったことと決まらなかったことをきちんと書いておく
・パワーポイントはシンプルに
・コンサル流読書術
・会議で発言しない人の価値はゼロ
・プロフェッショナルな態度で休憩をとる
・スピードと質を両立させる
・今の自分の実力はわかったうえで、しかしそれでも顧客のニーズに答えること

仕事術としては、あまり具体的ではないけど、ポイントを押さえていて、たしかに、入門編としてちょうどいい。
ただ、コンサルタントを目指すにはこれで満足していては、もう古いかもしれない。マジのコンサルになるには、このへんは当たり前にこなした上で、道なき道を歩んで自分なりの付加価値をつける必要はあるような気はする。
逆に、中小企業の新入社員〜5年目くらいまでで、ここに書いてある内容をきちんとこなすことができたら、まわりから図抜けた存在にはなれるような気がする。ちょいと煙たがれられるかもしれないが。

Kindle Unlimitedになっている本は、たしかに入門編としてちょうどいい本が多い気がするな。

新人から5年目向けのビジネス仕事術本。コミュニケーションの大切さを説くが、いわゆる人間関係の本ではなく、齟齬なく伝えるための伝達術。リーダーシップにも触れられているが、そういう面はあまり力点が高くはない。あくまで眼前の仕事にどう取り組むかという基本的な素養を書いている本と言えよう。

参考:

以前書いた「GAFA部長シリーズ」は読み味としてはかなり近い。わかりやすさも。
halfboileddoc.hatenablog.com

新人仕事術という面ではこれもいいかも。
halfboileddoc.hatenablog.com

これもターゲットはまあまあ近いかなと思う。
halfboileddoc.hatenablog.com

これは、新人というか若者に向けた話。
halfboileddoc.hatenablog.com