たまには軽めなものを。
SNS(ツイッター)でちょっと見かけたので、Kindle Unlimitedだったので読んでみた。*1
仲のよいママ友四人組のうち、キャリアもありいつも小ぎれいにしている有紀ちゃんが、ママ友に一言も告げずいなくなった。ざわつく残りのママ友達、そして姑や夫の言動。
これまでみんなが思っていた憧れのママ有紀ちゃんは、どうなってしまったのか…… みたいな話。
ほのぼのホーム4コマみたいな形式で、ヘタウマ的な画風で、まずまずハード目な展開。
最後らへんで、有紀ちゃん目線で語られる。大団円……とはいかないが、モヤモヤしたなかに少しだけ溜飲が下がるというか。
……まあ、一見幸せそうな家庭にも裏があるっつー話ですな。
そして、個人の幸福を最大限追求する世帯と、家単位での幸福を最大限追求する世帯と、子供至上主義の世帯では、おそらく物語の読み取られ方は全く違ってくるであろうと思う。このへんは家族観のイデオロギー対決とでも言えるのかもしれない。その意味でテーゼとしてはかなり深いけど、教条的でも押し付けがましくもない点はなかなかさらりとしていていいと思った。
* * *
ファンシーな絵柄で、キツめのストーリーテリングって、他に何があったかな…
ぱっと思いつくのは、
halfboileddoc.hatenablog.com
アマゾン時代に掘り起こされた怪作、パチンカス、登場人物大体カスの連チャンパパ。
あとは『ロード・オブ・ザ・リング』で完全に経歴をロンダリングしたピーター・ジャクソン監督が、まだ無名の時に作ったパペット映画「ミート・ザ・フィーブルズ、怒りのヒポポタマス」が思いつく。
けど、これはまたちょっとベクトルは違うかもしんない。
オススメです。カルト映画好きはぜひ観てください。
貴方の頭には???しか残らないはずです。
ちょっと男性器の描写がジョージ秋山の『ラブリン・モンロー』を彷彿とさせます。