カレー沢薫、気がつくと好きな作家になっていた。
下品と上品のはざまで、鋭いツッコミが入るさまが、なかなかの切れ味で、いつも溜飲がさがる。
そして、意外なことに、芸の幅がかなり広い。
冷静なツッコミキャラではあるけれども、扱える対象は、割と広く、当初思っていた以上に器用な方なのだなあと思った。
この「生き恥ダイアリー」は漫画ゴラクの連載らしく、ちょっとシモネタに特化した話。
以下、印象的なところ
- セックスにおいては、ブスのほうが遠慮なくやりたいことや思いついたことを実行できるのでいい
- 詫び石か詫びセックスをよこせ、と激おこなので(ヤリモクではないパパ活について)
- そもそも「妻が子どもを産んだ」とは何か。まるで妻が勝手に一人で産んだかのような言い草だ。妻はナメック星人か、ピッコロさんなのか。あまりにも共同制作者としての責任が欠けている。
- セックスというのは水泳と同じで、抵抗が少ないほど良いパフォーマンスができる。つまり身につけているものが多いほどタイムが落ちてメダルを逃す
パワーワード多数!
女性特有のじっとりとしたエロ話ではなく、どちらかというとおっさんっぽいカラリとしたエロ話。
だからこその、『ゴラク』連載なのかもしれないが。