オススメ度 90点
涙度 100点
SNSでみかけて読んでみた。
主人公は、35歳くらいのヲタク。ある日、高校時代の同級生が突然訪ねてきて、
自分の子供が、トラックに轢かれて死んでしまったんだけど、多分これは異世界に行ったんだと思う。
一緒に異世界に行く方法を探してほしい、とか言うてくる。
異世界転生ものの導入部分としてトラックに轢かれて死ぬというのがよくあるわけだが、この物語は、転生した側の話ではなく、残された世界の話。
非常にリアルで、でも異世界転生もの並に、ファンタジーな部分もあって、ほろ苦い。
子供の死というのは親にとってこれ以上ないつらい事件なわけで。
たいていの親にとっては、自分の死と子供の死が、もし選べるのであれば、ためらいなく自分の死を選ぶものだと思う。いくら、子供の好き嫌いとか、相性とかあったとしても。*1
自分も人の親であるし、繊細でナイーブな子供をもつ身として、非常に身につまされるものがあった。
こういうのみると「やっぱり異世界転生クソ」とか思ってしまいますけどね。
現実と向き合えないよ、あれじゃ。
*1:まあ子供が何人も居れば、残りの子供をどうにか養わないといけないので、あたら命もおろそかにはできないかもしれないけれど