オススメ度 70点
ふつー度 100点
『伝染るんです』が世を席巻したころ、僕は中学生だった。
意味不明なシュールさの中にある論理性のかけらのようなものを紐解こうと、夢中になったような気がする。
その後『ぷりぷり県』や『火星田マチ子』『ちくちくウニウニ』ファミコン通信で連載されていた『はまり道』『ゴッドボンボン』
ロボットがけなげに頑張る『一生懸命機械』も好きだった。
そんな吉田戦車。シュールギャグが飽きられたというよりは、吉田戦車的なミームが世間に受け入られ、当初のインパクトも薄れたように思う。でも『おかゆ猫』とか、割とおもしろいんだよね。
気がつくと伊藤理佐と再婚していた。
その辺りの機微は、ウォッチャーじゃないのでよく知らないのだが、この本はそういう生活の中での、ちょっとした買い物などを記録した雑記。
Blogとかによくある身辺雑記の感じに近い。
熱心な吉田読者ではないけれども、足跡を追いかけているもの*1にとっては、生活のはしばしが垣間見られてよかった。
彼のイメージする「物欲の神様」（女神様）は往年の吉田戦車感があって、楽しい。
しかしまあ、万人にすすめる本でもないようには思った。
あ、おかゆ猫面白いですよ。
