オススメ度 120点
『巴がゆく!』が、ここまで到達するのか…度 100点
面白いやん!
なんかスマホ漫画アプリの宣伝で興味を持ったのでKindleで購入。
うーん。前から思ってるけど、少女漫画って、心理描写が緻密だよなあ。
やや自閉症的なKYな発言をする異形の主人公。
しかし一見ただの変なやつなのだが、他の人の話を聴くだけで、その背景の心理や矛盾点に気づき、事件の真相に辿り着いてしまう。
まあある種の安楽椅子探偵的ななんでもわかっちゃう人が主人公。
なぜか、アフロに近いような天然パーマなのである。そしていつもへの字口。
『ミステリーと言う勿れ』は、確かに推理小説としての定型は多分とっておらず、しかしストーリーの構造上、異形の主人公がなんでも謎をぐいぐいと解き明かしてしまう。まあすごい人を見せる系の作品。その下地になるのは、少女漫画の心理描写の緻密さである。
心理の掘り起こし、人間描写のようすは、単純にすごいなと感じましたが、人間そんなに繊細で複雑な人間ばかりでもなかろう、もうちょっとしょうもない人もいるだろうよ、と思ったりもした。しかし、読み応えのある漫画だと思います。
これは漫画を読んだ興奮が伝わるから、きっとドラマ化されるだろうよ。と思う。
なんとなくビジュアルイメージは、NHKで古民家カフェ巡りの番組をしていた渡部豪太ではないかと思うが、きっと適当なジャニーズに天然パーマのヅラを被せて配役するに違いない。大人の事情的には。