オススメ度 80点
ヒロスエエエエェェェ度 150点
原作は東野圭吾だそうで。
halfboileddoc.hatenablog.com
一昨日「妻、小学生になる」という漫画の紹介の時に、『秘密』に触れたわけだが、気になったので再び観た次第。
1999年の作品。
仲の良い三人ぐらし(夫婦と一人娘)しかし法事で帰省していたバスの中で母娘は事故にあい、母は死んでしまう。奇跡的に娘は命を取り止めるが、そこには母の魂が入っていた。
主人公の小林薫は、娘との関係(なにしろ妻でもあり娘でもある)に苦悩する……
みたいな話。苦悩っつっても、嬉し恥ずかし地獄みたいな感じだな!
しかしこれ、全く逆じゃなくてよかったな。
娘の魂が母に乗り移るだったら、急に老け込んだ自分の身体や容姿と向き合わなきゃいけないし、人生の後半からの再スタートだし、父親と思っていた男性と性交する、なんて結構自我が崩壊するくらいショックだよね。
・柴田理恵が途中強烈な印象を残して、観劇後の印象が柴田理恵しか残らなかった。なんで?内山くんと柴田理恵がそういうジョーカー的な特異点として配役されているけど、内山くんはそんなに印象には残らないのに。
・最終的な娘の結婚、結婚相手の職業の組み合わせはかなり特殊なんじゃないかと思う(ネタバレなので書かないけども)。
・まだ携帯ではなく「家電」が主力な時代なんだよなとしみじみした
・小林薫の、言いたいことを言わないことが習慣化したせいで言語化もできない、昭和の男のどろっとした目つきが、よかった。
・母の魂と娘の魂の演じ分けが映画演出上の最大のポイントなんだと思うけど、そこはヘタではないが、めっちゃうまくもないとは思った。ただ、それって演技の課題的には最高難度のタスクやからね。母役にめっちゃ特徴的な人を持ってきたらいいのかもしれない。それこそ柴田理恵とか。柴田理恵の表情とかを広末涼子が演じる、とかだとメリハリがついたと思うね。ただまあそれだと演技以前に映画としてヒットしないか。まあ表情とかのポイントとしては、アヒル口(娘人格)は有効に活用していたようには思う。
・まあ正直広末涼子だけで絵がもつ。それこそ今だったら広瀬すずと同じくらいの破壊力が、あの頃の広末涼子にはある。
というわけで、自分の大学時代くらいの時代性を思い出してしみじみした。
そして広末は可愛い。
おまけ
全く脈絡はないが、「秘密」といえばAikoだよな。Aikoの秘密についての狂的といってもいいレビューは上田啓太氏のブログをたっぷりとご覧いただきたい。
diary.uedakeita.net
スガ シカオ(SUGA SHIKAO) / 秘密
そしてスガシカオにも「秘密」という曲がある。これ「くそ野郎」マインドの曲ですけど僕カラオケのレパートリーです。