おススメ度 90点
名言度 90点
同時代のエッジの効いている人との対談集。
なんか、twitterで新刊紹介されていたのかな?自分にしては比較的早くリーチした本です。
光浦靖子・山内マリコ・中野信子・田中俊之・海野つなみ・宇多丸・能町みね子の7人。
人選がいいですよね。
ジェーン・スー女史は、文章もうまいけど、ラジオとかで掘り下げた話などもうまいだけあって、対談もやはり非常にうまい。
あちこち、名言がばしばしでてきます。
本のタイトルは犬笛のようなものだと思う。届いて欲しい人にしか聞こえない周波数のようなものがあるのだ
どんな生まれ育ちであってもやっぱり自分の力で掴み取るものこそが一番ハッピーなんだとかいてらして。
それが日本の特徴だって、中野さん言ってたよね。数世代同居の家族とか終身雇用とか、長期的な人間関係が続く社会では、みんなに合わせられる能力が生存戦略で優位になってたって
この間学生に聞いたら、飲み会の時に女子が使う「あいうえお」があるそうですよ。「あげな〜い、いらな〜い、うごけな〜い、えらべな〜い、おせな〜い」(中略)弱った姿を見せることがモテる秘訣だと。
変化のスピードが速くなってるのに、「女子は男子より下であるべき」というマインド設定はかわってないのが問題ですよね
ライムスター宇多丸とジェーン・スーが大学の同じサークルの先輩後輩で、その内輪感丸出しのお話は、なかなか趣深いものであった。やっぱりこういうの見ていると、大学生とか若者の時期に東京に行っておくべきだったのかな、と思ったりもした。
対談者ごとに話のベクトルが違うので、一冊を通した明確なテーマ、というわけにはならないので、本の印象は述べにくい。
けど、非常に楽しく読めた。ジェーン・スーの今の会話力が、もっとも読みどころだと思う。