おススメ度 90点
きっと「俺も好き」と思っている人たくさんいると思いたい度 100点
七夕の国 全4巻完結(BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) [マーケットプレイス コミックセット] [−]
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実はこの作品が岩明作品の中で1番好きだったりする。
思えば『寄生獣』は名作だった。
誰もがここは認めるところだと思う。
個人的には主人公がだんだん非人間的な理性先行な考えになっていくところ*1しかし最終的には理性と感性の間でヒューマニズムに回帰するあたりがいいなぁと思った*2。
現在連載中の『ヒストリエ』も好きだがその合間に連載されていた。
『ヒストリエ』で見られるような時代考証ものの面と『寄生獣』にあるバイオレンスSFの橋渡しになっているのがこの作品だと思う。
実は『寄生獣』『七夕の国』『ヒストリエ』の源流の一つに、時代劇短編集のようなものがある。
『雪の峠・剣の舞』
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/03/21
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『ヒストリエ』もそうだけど、この人ほんとに「頭の良い人」が好きね。
ひけらかさない頭のいい人。
七夕の国に話を戻すけど、主人公が狂言回しっぽい明るいキャラで、最後まで狂言回しとしての役割を変えない。
やや能天気すぎるほどのキャラクターで明るさを付与しているが、本質的にはかなりシリアスな話ではあった。
ただし『寄生獣』と比べると、問題提起の度合いはやや低くなるのだろうね。
我々とは関係ない別の異世界との交信、みたいな話だから。