オススメ度 70点
これはリアル書籍の方がいいと思う度 100点
- 作者: モリナガ・ヨウ
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2017/08/08
- メディア: 単行本
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なんかよくわからないいきさつでKindleのライブラリーに収まってた本。
日替わりセールだったのかな?
戦時中の文物に対するイラストブックみたいなもの。
図鑑とでもいうのだろうか?
細かい絵がびっしり!
近いものとしては、宮崎駿の雑想ノート・妄想ノート(紅の豚の原作『飛行艇時代』が収載されているやつだ)が思い浮かぶ。
- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 1997/07/01
- メディア: 大型本
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- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2002/07/15
- メディア: 大型本
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もっとも、確信に満ちた宮崎駿氏の筆致に比べ、この方の描写は、びっくりとか困惑とか、へーそうなの?いう自画像が多い。
お人柄だと思う。
絵柄も宮崎駿氏よりももう少しのほほんとしていて、可愛らしい感じ。
戦時中の出来事に対するイラストではあるが、殺伐とした描写はなく、どちらかといえば太平洋戦争前期の描写が多かった。
末期の昭和19年、20年あたりは、いろいろ悲惨なことも増えてくるけど、現代にその悲惨さを伝えうるものはあまり残っていないのかもしれない。
まあ硫黄島とか、古戦場跡にいけば、殺伐とした光景も想起されるのかもしれないが、意図的に避けているのかもしれなかった。
掩蔽砲台・照空船・掩体壕、窓に貼る紙(空襲対策)、哨舎など、いろいろ凝った情報が、楽しい。
多分総力戦で社会が崩壊していくことを描きたいんじゃなくて、今はなき大正末から昭和初期の時代を描きたかったんだと思う。