半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント』西原理恵子

オススメ度 70点
有名人の相談コーナーの破壊力高い度 90点

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

西原理恵子の本は結構読んでいるので、この人の、細かい建前は抜きにして核心にせまるやり方とか、虚飾をはぎとってホンネでぶつかるスタイルとかは、よく知っている。
世間にも受け入れられているよね。

思い起こせば、「恨ミシュラン」が、出世作だった。
あれから、ずいぶんと年月が経ったものだ*1

この本はそういうホンネ解決法で、読者からのお悩みを一問一答で答えたQ&A集。

学校の先生が教えてくれないけど、生きるのに必要な実践的な知識。
ルールブックにはない、実践知識。
サッカーでいったら、審判に目にうつらないように手を使うやり方、とか、そういうの。
そういうのって、人生の先輩から教わるしかないんですけれども、昔と違って今は歳の離れた友人関係ってそんなにないわけで。

基本的には西原理恵子さんはあけすけでやさぐれてて悪ぶってているけど、考え方はまとも。
この手のキャラは世間は大好き。
確かこの本も結構売れていたと記憶する。
西原女史にしてみれば、当初の恨ミシュランに比べると、絵も文も(文は語り起こしの可能性は高い)自分なので、印税総取りもできて、なおさらいいだろう。考えてみれば、西原女史のキャリアの前半は、他の人の文に、ある種の「毒」として挿絵イラストを描くところから始まったわけだが、今や一冊すべて西原女史の価値観で占められた本が受けいられている、というのは感慨深いことではある。

*1:あのときの相方、神足裕司は脳血管イベントで要介護5になったが、どっこい今でも執筆がやまないのはとても現代的だ。潔くないが、それでいい。ずっとがんばってほしいと思う