ずいぶん前になるが、市内の郊外型書店に出向いたときに、娘の本を買うついでに私もこれを買った。
諸星大二郎 ―怪を語り、快を生み出す― <大増補新版> (文藝別冊)
- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2018/05/17
- メディア: ムック
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いろいろあって盛りだくさん。
多分諸星大二郎は僕よりも申すこし上の世代の人がど真ん中。
僕は遅れてきた読者で、暗黒神話とか孔子暗黒伝とかは、21世紀になってから読んだ。
このムックで、今までの全作品解説などがあったので、いくつかピックアップして読んでみた。
あもくん
- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/03/30
- メディア: コミック
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僕はそうでもないけどこの手の怖さがだめな人は一定数いると思う。
妖怪ハンター稗田の生徒たち(1)夢見村にて
妖怪ハンター 稗田の生徒たち (1) 夢見村にて (妖怪ハンター 稗田の生徒たち) (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/02/19
- メディア: コミック
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実に諸星大二郎らしい作品。ちょっとだけお色気あり(なんせ、温泉街と海女ですから)。
Box
- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/11/22
- メディア: コミック
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- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/04/21
- メディア: コミック
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BOX~箱の中に何かいる~(3)<完> (モーニング KC)
- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/10/23
- メディア: コミック
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世界線が書き換わったり、いまどきの恋愛事情も忖度されていたり(そもそも諸星大二郎ともなると、恋愛は魂レベルでの結びつきなので、LGBTもクソもないと思う)、恐怖というよりは謎解き、というのに主眼が置かれた作品。
だけど、そもそもこの謎の建物がなぜ、なんの目的で置かれ、誰が作ったのか、ということには一切言及されない。
そこんところが諸星大二郎イズムというか、そこは、作者全然興味がないように見える。
そういう小理屈などばっさり切り捨てる感じ。
この前の「転スラ」とかと違って、「生々しいファンタジー」という感じはする。
楳図かずおもそうだけど、よくわからない論理をあっさり許容しうる、この手の人達が一番こわいと思う。
ちなみに、以前の書き込み:
halfboileddoc.hatenablog.com
halfboileddoc.hatenablog.com
以前の謂いを復活させて、ミノフスキー粒子ならぬ諸星大二郎粒子の散布度合いからいうと、
妖怪ハンター>あもくん>Box という感じだろうか。