半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

自分を最高値で売る方法

おすすめ度 (40点/100点)

自分を最高値で売る方法

自分を最高値で売る方法

もう、タイトルで一言でいい切った本。
自分を最高値で、売る。コンテンツを安売りしない。

信頼残高が貯まっていないと、自分という商品は売れない。
自分の本業で結果を出し、それを人に教える、というサイクルを回す。結局の所、これが自分という商品を最高値で売る方法。

そして、それをやりつつ、さらに新しいことに挑戦し、価値を高める。
人の最上の喜びは、自分の価値を分かち合い、人に喜んでいただくことにある。

要旨はこれに尽きる。


ただし、タダ働きのフェイズも必要。
「この人は!」と思う人からはお金をもらわず、徹底的なGIVEに徹する、なども必要ですよ、と、実践的なこともおっしゃっている。


禅問答のようだけど、

顧客は自分の成功(カスタマーサクセス)のためにお金を払っているだけで、もし私のサクセスにお金を払ってくれる人がいるとしたら、それは両親や祖父母だけ。

お客に価値をあたえて、初めて、お金をもらえるということ。

こう考えれば、例えば医療って、成功報酬ではなくて、治療の結果はどうあれ報酬をいただく業態である。
医療にみなが潜在的な不満を抱いているのは、やっぱりそういうところなんだろうな。
医療は「ビジネスの本質」とやや相反したところがある。ただ、それを成功報酬型にするのであれば、
治療を下りる自由を医療者に与えないといけないし、社会的弱者の報酬提示力など、なかなか難しい。


医療分野で、筆者が得意とする教育型ビジネスを構築できるか、というと、ちょっとわからない。
 でも、オンラインサロンとか、この手の業種は今後もなくならないだろうな。
私は中小企業の経営陣なわけで、むしろこういう生き方を目指したい、というよりはこういう人達のクライアントになりうる立場ですが、
『敵を知り己をしるは…』ということで間接的に参考にはなりました。
でも自分の役には立たないので、おすすめ度 (40点/100点)とします。