本気になればすべてが変わる―生きる技術をみがく70のヒント (文春文庫)
- 作者: 松岡修造
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/08/04
- メディア: 文庫
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ええと、すいません。松岡修造のこと、テレビでのパブリック・イメージそのままで、あほやと思ってました。
ちょっと考えたらわかるけど、そんなわけないやんな。
競技中のセルフ・イメージングとか、ポジティブ・イメージの大事さ。
それから、毎日の振り返りを日記につけて、ピンチになったら読み返したりするという話。
自分の「取扱説明書」=トリセツを作り、自分のことをもっと知りましょう、とか。
ストレスのバランスシートを作りましょう。
自分の思いを文字にするくせをつけると、くよくよしたり腹が立ったりしない。とか。
さすがに世界を転戦するトップアスリートならではのノウハウを、とてもわかりやすい言葉で書いてくれている本です。
何より、基本的にはポジティブに考えようとする、そのありようが、とてもまぶしいですね。
「人を本気にさせて動かすのは、やはり人なんだ」という、実感。
バカに見えるくらい、ポジティブ思考をつきつめて、演じているというわけです。
思いやりもある。
いい球を打てたときは「ナイスショット!」と堂々と自分をほめ、ミスショットをしてしまったときは「ネクストタイム!(次はうまくいくさ)」と自分を明るく励ます
そういう人でないと見えない景色もあるのだと思う。
偉大なアスリート達である友人たちへのリスペクトも忘れない。
人を巻き込む力は、やはりそういうポジティブ思考から生まれてくるものだと思う。
これは、すごくわかりやすいので、若い同僚に読んでほしい本でした。
やるなあ、修造。
修造は根っからの「アカレンジャー」だと思う。
(僕は、アカレンジャーじゃない。 - 半熟ドクターのブログ 参照)
しかし、
絶好調だった年に伝染性単核球症というウイルス性の病気にかかり、三ヶ月の療養を余儀なくされたのです
おい修造、何やった(笑)。
さらっと書いているけど(笑)*1
*1:それだけテニス一筋に打ち込んできたってことだよな