
- 作者: 出口治明
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2016/01/13
- メディア: 単行本
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ライフネット生命の出口会長は、経営者でありながら読書家、という、これまたゼロ年代に頭角を現した人。ホリエモンのようなタイプでもない、経営者でもありながらデジタルにもウェブにも明るい、というのは、ある種の類型の一つを形作った人だと思う。
例えば、マルクス・アウレリウスの「哲人皇帝」などと同様、出口さんは、「文人経営者」という称号を冠してもいいと思う。
基本的にはライフネット生命のコンセプトは、既存の生命保険が現在の若者のニーズを満たさないために、シンプルにリスクヘッジを考えた保険を正直な価格で提供する、というものだった。
当然そこには、今の勤労世代のライフプランとか、ファイナンシャルプラン、というものを考え抜いた上で商品を提供しているわけで、そうやって熟考したことを、商品提供という形ではなく、啓蒙するという形で若者に示している、というのがこの本の要旨。
出口さんの言説は好きなので、結構読んでいるのだが、Kindleに入っているのは下記のリストだけだった。
・仕事に効く教養としての「世界史」
・明治維新とはなんだったのか
・リーダーの教養書
・「思考軸」をつくれ―あの人が瞬時の判断を誤らない理由
内容はまあ、いつもの出口節なのであるが、とりあえずうちの法人の新人に読ませるのなら、これとりあえず読んでおけ、という決定版かな、とは思う。
すごくわかりやすいから。