- 作者: 宇山卓栄
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2018/05/25
- メディア: Kindle版
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大人の教科書、みたいな本です。
血統・血脈によって人種が特徴づけられるが、国民は外的要因によって位置づけられる。民族はその中間に位置する。
民族、言語・文化・慣習などの社会的な特徴によって導き出される。
日本のような比較的均質性の高い集団にいると、民族について、あまり深く理解することは難しい。
僕も外国で生活したことはないので、こういうことについて、肌感覚はない。
こういう総花的な民族紹介は、世界史の教科書のようではあるが、知識の確認にはなる。
教科書にはない話として、韓国の全羅道の差別の話、ドイツとイタリアの国民性の違い、中国と違ってヨーロッパでは統一した王朝が形成されにくい理由、
ハンス・ギュンターと、ノルディキストの話(優生学の話)
また、モンゴロイドの西進で、東ヨーロッパでは混血がすすんでいる話、バスク人をクロマニヨン人の末裔とする説が有力、という話なども
面白い。
欧米人の間では、北欧に対する憧れのようなものがあります。
金髪・碧眼のいわゆるブロンディズムを体現した美しい容姿……
……しかし、北欧に行けばわかりますが、ただの田舎です。
あー、身も蓋もない。