- 作者: 百田尚樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/08/27
- メディア: 文庫
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私はジョージ・オーウェルは『1984』よりは『動物農場』が好きな人間なので、あの作品らしきディストピア小説でした。読後感は似た感じのイヤーなもので、まあよくできていると思った。
一面的な書かれ方かなあとも思いつつ、ネトウヨであったり左翼リベラルであったり、そういうカテゴライズされた人たちに、どのように届くのかなあと興味深くもあった。
文庫版・単行本含めて、はてな界隈の論評は、例えば村上春樹の本とくらべても驚くほど少ない。はてな民のクラスターではないのだな。
中国・韓国が、ここで書かれているような邪悪な集団であるかどうかは論評しないが、彼らにすれば、経済的に困窮していたり格差社会の中での社会騒乱を解決するために、豊かな日本を狙う、というのは、たとえ彼らが邪悪でなくたって、ありうるとは思う。
ウォー・ギルト・インフォメーション(WGIP)は、まあ我々はもっと知っておいたほうがいいと思うので「三戒」は、確かに絵空事ではない。