【改訂版】ケーススタディ『八甲田山死の彷徨』?名著に学ぶリーダーシップとリスクマネジメント?もしも、あなたが指揮官だったらどうしますか?
- 作者: 平野喜久
- 出版社/メーカー: ひらきプランニング株式会社
- 発売日: 2013/05/09
- メディア: Kindle版
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ビジネススクールでよくあるケーススタディ=事例研究を、映画『八甲田山』に用いて解説してみたという体裁の本です。
何を隠そう、私は映画八甲田山が大好きだ。
軍記ものと見せかけて、完全に中間管理職あるあるドラマ。全てにおいてうまくいく高倉健と、全てを失う北大路欣也の対比。
あと一歩で名作になれるところだった、1.5線級の詰めの甘さも、好きだ。
当然原作の新田次郎のも読んでる。このあたりは、以前に書きました→http://d.hatena.ne.jp/hanjukudoctor/20061008
だから大変期待して開いたのだが、うーん。
なんつーか、ケーススタディはケーススタディだけど、切れ味はそんなに鋭くはない。
まるで、将来コンサルになる人が、クライアントを立てつつもやんわりと解決策を示す、そのおもねり方のケーススタディじゃないかと思った。
くちさがなく言えばね。