眠れる森の美女 スペシャル・エディション (期間限定) [DVD]
- 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
- 発売日: 2008/10/22
- メディア: DVD
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「眠れる森の美女」をうちの娘がいたくお気に入りでして。
いま『いたく』を『痛く』と誤変換されたんですけれども、正直、痛くお気に入りといってもいいくらい。もうそれは痛いといってもいいくらい。目に入れても痛い。
家族で移動中の車内では、眠れる森の美女のDVDが延々、エンドレスで。
なんかあると、主題歌のワルツみたいなのを歌いながら練り歩き(踊っているつもりだろうが、練り歩くとしかいいようがない)、あげくのはてには、胸の前に手を合わせ、目を閉じて横たわり、弟に
「ねえキスして」 「ヤダ」
と、オーロラ姫になったつもりで、接吻を強要し、拒否される始末。あんた…
眠れる森の美女に関しては、ほんっと飽きるほど観た(観せられた)。
いくつか、言いたいことはある。
まずは、オーロラ姫。
白雪姫とかの幼女感に比べると、オーロラ姫は、スタイルもブリッ、パツキン、顔も派手。
はっきりいって、バーケーです。
顔の骨の輪郭なんて、峰不二子とおんなじですよね。
森に住んでる時の「普通のむすめ」の装束にしても、ワンポイントの黒いコルセットが、デコルテを強調して、プレイメイト感がそこはかとなくただよう。
とても16歳とは思えないです。
そもそも、16に至るまで他人と口をきいたことがない…という「清楚な感じ」が全くないです。
どちらかと言うと、ビッチっぽい。
そりゃあ、フィリップ王子も、モーションかけるわな。「これは、遊んでいい子や!」みたいに。
その辺がいいのか?娘よ。
お父さん的には、そりゃまあ、白雪姫やシンデレラよりも、ストライクですけどさ。
あの妖精も、しっかりせい!といいたくなります。お前らが久しぶりに魔法使ってはしゃぐから見つかったんちゃうんかい!業務上過失なんとかやぞ!と。
あと後半、姫ごとごっそり眠りについたお城のみんなを助けるために(これも、よく考えたら、いいもんの妖精が眠らせたという…それもどうなん?)、王子が悪の城の地下牢から脱出するくだりですが、これも、3人の妖精のサポートがたいがいてあつ過ぎないか?と思ったりもするわけです。
剣と盾とをもらったんだからさ、「あとは自分の力でがんばりんさい」ってなるんだったらともかく、
武器まで渡しといて、敵からの攻撃に対しても、魔法でサポートは、ちょっとやりすぎでしょ。
♪敵のゴブリンの大群が上から落とす岩は ほうら魔法でシャボン玉に〜
♪ゴブリンの大群が射掛ける弓矢は、ほうら魔法でスミレに〜
♪門の上からぶっかける熱湯は、ほうら虹のアーチで防いで〜
と、いかにもムードのある魔法で王子を守るわけですが、これって、王子をスポイルしてません?
王子は、知恵も勇気も剣の技量もなくても、うまいこと行くようになってません?
私は、「まるで地鎮祭のようだ」と思いました。
鋤や鍬も ふるったフリだけするじゃないですか、あれ。
あれに似てる。
まあ、わたし的には、ディズニー・アニメの、ある種完成形とも言える造りは、見ていて楽しかったです。
例えば背景の絵は、セザンヌの技法と同じで、一点透視図法ではありません。あえてパースを狂わせているけれども、そこでキャラクターを動かすと、いい感じになるようにしてます。絵本の中の登場人物が動くという効果もあり、これは白雪姫の時に、映像そのものをアニメ化しようとした、スーパーリアルよりも、むしろ技法的には進化していると思います。残念ながらその数十年後、CGを駆使するやり方が主流になっちゃったので、この技法自体は今後試されることはないとは思いますけれども。
ま、こんなに入れ込んでいる娘にささやかな贈り物をしようと、この曲を持ち曲にしてみようと思います。
主題歌 ”Once Upon a dream” ですよ。
しかし、私も音楽マニアの端くれ、ディズニー音楽のコンピレーションとか、ジャズでやっているCDとか、4−5枚はあるわけで、探してみたら、この曲は、ない!。
Standard bookのIndexを探しても…ない!
うーん、この曲 あまりメジャーじゃないんやなー。
唯一Youtubeにあったジャズっぽいのは、こんな感じ。