- アーティスト: トリオ・ナノ-ピークス
- 出版社/メーカー: NANOPEAKS
- 発売日: 2012/02/20
- メディア: CD
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Morgenrotは、朝焼けとでもいうのでしょうか?山用語(山用語はドイツ語なんですけど、ほら、ワンダーフォーゲルとかいうでしょ?)の表題作だけオリジナルで、あとはスタンダードだったり、New Standard的な曲だったり。
これね、でもこのアルバムの中で オリジナルのMorgenrotが一番存在感があります。ひたひたと夜から朝に変わっていく様がなんとなく想像できる、素晴らしい曲です。私はラヴェルの「水の戯れ」とか好きなんですが、それに近いたたみかける感がある。
こういうサウンドは、トロンボーンにしろサックスにしろWind楽器にはできないので、遥か上空を飛ぶ鳥を眺めている気にさせられる。
あとの曲も選曲は非常にいいと思います。そして時に重厚で、時に激しく、3人なのにサウンドがカラフルですね。
しかし、紹介の文句はこれなんですけれども、これどうでしょう。
年間100日以上、山を闊歩し、且つ中華料理の達人、併せてコンポーザー、アレンジャー、プロデューサーの顔を持つ異彩の人中島教秀。
まー、確かにそうでしょうけれども、あまりこの多彩な顔を持つ、的な紹介は、このアルバムのストイックな空気感の勢いを削ぐのでは?
このアルバムで見せている面だけでも、中島さんは十分すごすぎると思うのです。