半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

『モルゲンロート』トリオ ナノピークス

モルゲンロート

モルゲンロート

唐口さん(関西で活躍されておられるトランぺッターの方です)のCD発売記念ライブで同道されていた中島さんのCD。サインしていただきました。

Morgenrotは、朝焼けとでもいうのでしょうか?山用語(山用語はドイツ語なんですけど、ほら、ワンダーフォーゲルとかいうでしょ?)の表題作だけオリジナルで、あとはスタンダードだったり、New Standard的な曲だったり。

これね、でもこのアルバムの中で オリジナルのMorgenrotが一番存在感があります。ひたひたと夜から朝に変わっていく様がなんとなく想像できる、素晴らしい曲です。私はラヴェルの「水の戯れ」とか好きなんですが、それに近いたたみかける感がある。
 こういうサウンドは、トロンボーンにしろサックスにしろWind楽器にはできないので、遥か上空を飛ぶ鳥を眺めている気にさせられる。

あとの曲も選曲は非常にいいと思います。そして時に重厚で、時に激しく、3人なのにサウンドがカラフルですね。

しかし、紹介の文句はこれなんですけれども、これどうでしょう。

年間100日以上、山を闊歩し、且つ中華料理の達人、併せてコンポーザー、アレンジャー、プロデューサーの顔を持つ異彩の人中島教秀。

まー、確かにそうでしょうけれども、あまりこの多彩な顔を持つ、的な紹介は、このアルバムのストイックな空気感の勢いを削ぐのでは?
このアルバムで見せている面だけでも、中島さんは十分すごすぎると思うのです。