- 作者: ランス・アームストロング,安次嶺佳子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/13
- メディア: 文庫
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原題は It's Not About the Bikeという、どちらかというと普通な感じで、この邦題は、詩情があって非常にいいと思いました。
上り調子のヤングチャンピオンが、突然睾丸がんにみまわれるという、まるでドラマのような話。しかも、生還し、しかもツール・ド・フランスで優勝するなんて!
本では、そこまでだが、その後7連覇しているというもんんのすごいことになっているわけですよ。
だから、浮世離れした話なのかなーと思っていたんですが、極めてアメリカ人らしい普通っぽい自分語りにちょっと安心。昔はものすごい遊んでて、チームないでフェデックスって呼ばれてたんだぜ→どんな女の子も翌日には枕元にお届けだから、HAHAHAHA! みたいなエピソードとか。
それにしても化学療法の時のしんどさとか、患者さんサイドの視点は結構ためになります。効いてようが効いていまいが、だんだんばててきて、吐き気・倦怠感などがでてくるというのは、そうなんだろうな。
残念ながら怪我して自転車はもう乗らないことにしたので、このおもしろい自転車業界の話も、再読しても半値以下になってしまうのが、残念なところですけれども。