- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: 文庫
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現在本棚の整理をしている(まあ、ずっとしている)のだが、旅先に持っていって、旅先で捨てた。
アンダーグラウンドの女性格闘イベントに参加している女性達の話。現代をうまいこと切り取っています、的な。多分小説的には、檻は檻で、血は血で、傷は傷なんだろう。そして闘いは闘いなのである。なんだそりゃ。記号論的な読み解きをするのも野暮な、ジュブナイルノベルであった。
演技と本気という虚構、これはプロレス論などで散々語られていることであるが、我々の日常にもそういう要素は多分にあり、きわめて普遍的な問題だとは思うのだ。
それにしても一話目に出てきた子は、その後どうなったのだろう?
まあ、もう読むことはないだろう。でも桜庭作品はまた読んでみようと思ったのでした。