- 作者: 栗本慎一郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1985/01
- メディア: ハードカバー
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しかし、文化人の悪癖として、人から認められるようになると、
- 文章の書き方のHow to本(チミ達、このように書くんだよ)
- 自分の今まで読んできた読書録(チミ達、こういう本を読むんだよ)
というのをとかく出したがるわけで、別に栗本慎一郎を貶めているわけではないが、そういう本。
「現代思想を理解するのにこれを読め!」的な本の紹介がメインコンテンツ。おそらく当時に話題となったであろう、栗本の本100選とか120選とか50選のリストが示されていたが、ここからちょいと渉猟して本を読んでみようと思いました。
p.133-栗本慎一郎が選ぶ超ジャンル50冊の本
- 日本近代文学の起源 柄谷行人
- 死に至る病 キルケゴール
- 幻想としての経済 栗本慎一郎
- ヘンタイよいこ新聞 糸井重里責任編集
- 表層批評宣言 蓮貫重彦(正字が出ず)
- エロティシズム バタイユ
- 共同幻想論 吉本隆明
- 生命潮流 L・ワトソン
- 知の変貌 中村雄二郎
- セクシィ・ギャルの大研究 上野千鶴子
- ものぐさ精神分析 正・続
- 私という現象(三浦雅士)
- 映画の理論 B・バラージュ
- 文明化した人間の8つの大罪 K・ローレンツ
- ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを ヴォネガット
- エソロジーとはどういう学問か 日高敏隆
- 未知の次元 カスタネーダ
- 石の血脈 半村良
- ロマンチック・サイエンス 楠田枝里子
- 東京の血は、どおーんと騒ぐ 栗本慎一郎
- ホモ・パンツたちへ 栗本慎一郎
- パンツをはいたサル 栗本慎一郎
- 東京漂流 藤原新也
- 呪われた部分 バタイユ
- 大脱走、どこへ 野田秀樹ほか
- 野生の思考 レヴィ=ストロース
- 映画 誘惑のエクリチュール 蓮貫重彦(正字が出ず)
- ジャズ・エイジの街角 海野弘
- パリ・旅の雑学ノート 玉村豊男
- 封建主義、その論理と情熱 呉智英
- 人生はデーヤモンド 篠原勝之
- 哀愁の街に霧が降るのだ 椎名誠
- 隠喩としての建築 柄谷行人
- コインロッカー・ベイビーズ 村上龍
- 素人の時代 吉本隆明
- 贋物漫遊記 種村季弘
- 私、プロレスの味方です 村松 友視(正字でず)
- 牛がいて、人がいて 糸井重里
- 産霊山秘録 半村良
- 魔界水滸伝 栗本薫
- 幻魔大戦 平井和正
- プラグを抜く 山本哲士他
- さる業界の人々 南伸坊
- 情熱のペンギンごはん 糸井重里
- ザ・コミュニケーション 浦達也
- 羊をめぐる冒険 村上春樹
- ハリウッドの神話学 川本三郎
- かわいい女 チャンドラー
- スローなブギにしてくれ 片岡義男
- 広告の本 天野祐吉
50選も100選も全部書いてられるかと思って、一番少ない50選のを書き出してみましたが、これは、ちょいと柔らかすぎか。それに、たった50選なのに著者の重複が結構あるのは興ざめである。今にしてみれば、これは「やっつけ仕事」のそしりを免れないでしょう。余力があれば100選も書き出してみます。
しかし、このリストをみて、80年代の当時の時代の雰囲気というものが透けてみえるものです……時代を、というか、過去の勢いを感じますね。