半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

"エラ・アンド・ルイ" エラ・フィッツジェラルド/ルイ・アームストロング

 何を今さらの定番名盤であるが、買っていなかったので買った。
 僕ら管楽器のひよっこたちには、たとえばCool Struttin'とか、Bag's Grooveとか、その楽器用のある種お手本になるようなCDというのがあります。このCDはボーカルの人のお手本的な一枚だと思う。

 バックはオスカー・ピーターソントリオで、腰の据わったサウンド。と、時折ルイがはさむtpやボーカルでのソロ/掛け合いが非常に心地よいです。しみじみと、「"歌心"って大事だなあ」と思いました。
 さっきいうたことと違うけど、むしろ管楽器の人も、こういうどボーカルのアルバムを聴くべきかもしれんね。

 ただ、正直に言うと、ルイ・アームストロングの歌と声質は好きだけど、彼のtpの音色は、あんまり好きではないんです、実は僕。スケールの大きさは感じるんですが、それが昂じてbeepyな印象を受けるんです。僕、もやしっ子だから、Chet Bakerとか、あんまり空気を切り裂かない系のラッパにどうしても惹かれてしまう傾向がある。