半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

"MG4" Mondo Grosso

MG4

MG4

 僕は今まで徹底的にプレーヤーサイドの音楽の聴き方しかしてこなかった。つまり「ネタに使える音源」とそうでないものには画然たる区別があり、そしてトロンボーンという隅っこ楽器ゆえに、「使える音楽」は非常に限定されていたわけです。
 楽器を触る機会が減って初めて、そうしたドグマから解放され、今ではもう少し幅広い音楽の楽しみ方をしています。Mondo Grossoは、昔の自分では決して手に取らない、今の自分だからこそのCDの様に思います。
 いいですね。
 ええと、洒脱な感じがします。
 ベタですが、ドライヴィング・ミュージックにちょうどいいような気もします。クラブ・ミュージックという、ラテン・グルーヴ系のサウンドは現代に生きる我々にはちょうどいいんでしょうね。まるっきりのラテンサウンドって、アクの強い有機野菜みたいなもんで、相対するにはきついんだもん。

 そういったアク系香草の一つといってもいいであろう、タニア・マリアは個人的に好きなので参加はちょっと嬉しい。でも、大抵参加ミュージシャンのリストでは途中で切られて名前が出てこないのが残念です。「タニア・マリア参加!」を見て買う人はあまり居ないんだろうか。だろうな。

 ところで、これはMondo Grossoの4th albumということでMG4という名前だそうですが、だったらその次はMG5で、 こんなイメージのジャケじゃないか?と思ったら、全然違った。そういううれしがり心は大沢伸一にはないらしい。そらバードもみうらじゅんの子供産むっちゅー話ですよ。