半熟三昧(本とか音楽とか)

半熟ドクター(とはいえ気がつくと医師20年選手だけど)の読んだ本とか音楽とか

ナイロビの蜂

これも機内映画で観賞。
むちゃくちゃ揺れてて、吐きそうになりながら観た。

ちょっと前に、町山智宏氏のBlogで紹介されてた。映画の内容を知った上で判断するならば、町山氏は映画を上手に紹介するなあと思った。映画そのものよりも、町山氏による紹介文の方が読ませる、正直。

主人公は万年ヒラの保身型外務省職員(イギリスの)。妻が殺されたことから陰謀に巻き込まれて行く。
アフリカの酷薄な大地。厳しい現実。汚職。殺人。愛。

ううむ、アフリカ。生半可な僕たちの想像を越えているアフリカ。
グレッグ・イーガンの短編集『イェユーカ』(祈りの海に収録)も、同様のモチーフが用いられている。アフリカでの製薬企業の活動。実際にエイズに関して論議を呼んだ治験もあるし(Lusaka health care program)。医療活動そのものよりも製薬企業は金と命の天秤がシビアであるから、企業活動には倫理的矛盾がある。

 確かに地域による格差が最も顕著なのは、人の命かも。